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金沢大学附属病院・金沢医療センター吸入指導連携システム

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■ コエンザイムQ10の1日の安全な摂取目安量について (2005年 09月 12日 22:59)
 平成17年8月24日付けの薬事日報に次のようなコエンザイムQ10に関する記事が掲載されています。
「コエンザイムQ10については、健康被害との因果関係は不明であるが、これを含有する食品を摂取して、消化器症状を呈したとの健康被害報告が寄せられている。こうした点を踏まえ厚労省は日本健康・栄養食品協会(日健栄養協)に対し、2003年11月に注意喚起表示を含む食品規格基準の設定を検討するよう求めていた。日本健康・栄養食品協会は、データ収集するなどした結果、1日摂取目安量として300mgまで安全であるというデータを得たため、1日摂取目安量の上限値を300mg以下にしたいとの中間報告を同省に行った。厚労省はこれを踏まえ、食品安全委員会に食品健康影響評価を依頼した。今後は食品安全委員会が意見を聴いた後、関係業界などに評価結果を通知することになる。」
また、独立行政法人国立健康・栄養研究所のホームページの「健康食品の素材情報データベース「コエンザイムQ10」の欄(2005/8/26記事更新)」には次のような記載もみられます。
「経口摂取でコエンザイムQ10は一般的に高用量でも副作用のでにくい物質である。ヒト臨床研究では有意な副作用は認められていない。コエンザイムQ10は軽度の副作用を引き起こす可能性はある(胃の不調が0.39%、食欲不振が0.23%、吐き気が0.16%、下痢が0.12%の人で見られた。)1日当たり100mgを超える量を摂取する場合、2〜3回に分けて摂取することで副作用を最小限に抑えることができる。」
参考資料
1)「CoQ10の健康影響を評価 厚労省が食品安全委に依頼 日健栄養協「薬の10倍量で安全」」:薬事日報 平成17年8月24日より
2)独立行政法人国立健康・栄養研究所ホームページ:http://hfnet.nih.go.jp/main.php
■ アルコール消毒時代の手洗い作法 (2005年 08月 08日 23:18)
 Nikkei Medical 2005年7月号20-21頁に「アルコール消毒時代の手洗い作法 正しい手順で感染防止を」と題して、アルコール手指消毒につき、次のように紹介されています。
 「2002年秋に米疾病対策センター(CDC)は、『医療現場における手指衛生のガイドライン』を改訂。それまでせっけんを用いた流水手洗いを勧めてきたが、アルコール製剤による手指消毒を推奨する方針に転換した。流水手洗いとアルコール手指消毒には、それぞれ長所と短所がある。しかし、@強い殺菌力A場所を問わず、石けんより短時間で済む利便性B保湿性の高さC管理の簡便性−といったアルコール手指消毒の利点を、CDCは評価したわけだ。このガイドライン改訂を受けて、今年2月、厚生労働省も『医療施設における院内感染の防止について』という通知(平成3年6月26日付け)をみなおし、処置前後には、アルコール製剤による手指消毒を行うよう求めている。」
同誌は、さらに医療従事専門医の意見を、次のようにとりまとめています。
●アルコール製剤の殺菌効果は高いが、目に見える汚れを落とす力は全くない。両者の使い分けが不可欠。
●十分な殺菌効果が得られる量を取っていなかったり、ほんの数秒しか時間をかけないのでは意味がない。
●手指消毒は、患者に触れる直前と直後に行い、患者以外のものに触れたら改めて行うのが基本。
●鼻をこすり、そのまま診察してしまうような無意識の行動は盲点。
●せっけんかアルコール製剤かを問わず、度重なる手洗いは手荒れを生じさせる。消毒直後の手指は一見、殺菌されたように見えても、手荒れの細かな傷に潜んでいた菌が時間とともに増殖し、効果が減弱してしまう。
●手荒れの軽減には保湿が重要。市販のクリームで十分だが、保湿効果が高い尿素入りハンドクリームがベスト。接触皮膚炎の原因となる防腐剤や乳化剤が入っていない油脂がよい。
●手洗いの心得5カ条
1.自分が院内感染源になる可能性を意識せよ!
2.患者に触れる前後は必須!
3.目に見える汚れには、まず流水手洗いを!
4.手袋は手洗いの代用にはならない!
5.保湿剤で手荒れの予防を!                       
参考資料
「アルコール消毒時代の手洗い作法 正しい手順で感染防止を」:Nikkei Medical No.452,20-21,2005
「医療施設における院内感染の防止について」厚生労働省医政局指導課長(平成17年2月)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0202-1.html
■ メタボリックシンドロームと小型LDL (2005年 07月 12日 09:56)
小型LDLの話です。昭和大学医学部助教授の平野勉先生の解説を紹介します。
「コレステロールを運ぶリポたんぱくには、主にLDLとHDLがある。LDLはコレステロールを全身に運ぶ。増え過ぎると動脈硬化を促進するため、悪玉コレステロールと呼ばれている。通常、LDLの粒子の直径は、平均25.5nm(ナノメートル)(1nmは100万分の1mm)以上ですが、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)を起こした人のLDLを調べてみると、直径平均25.5nm未満で比重が高い小型LDLを多くもつ人が半数以上もいたことが分かりました。通常のLDLは、2日間程度で肝臓に取り込まれますが、小型LDLの場合は、肝臓に取り込まれにくく、約5日間と長い間血液中にとどまります。そのため、血管壁に進入したり、動脈硬化の直接の原因となる「酸化LDL」に変化する頻度が高くなります。また、サイズが小さいので、血管壁に入り込みやすいうえに、小型LDLは抗酸化物質をあまり含んでいないため、酸化されやすいという性質があります。こうした特徴から、小型LDLは、動脈硬化を非常に強く促進してしまうのです。小型LDLは誰もがもっていますが、通常のLDLと小型LDLのどちらをより多くもっているかによって、「パターンA(通常のLDLが多い)」と「パターンB(小型LDLが多い)」の2つに分けられます。アメリカでの調査によると、パターンBの人はパターンAの人に比べ、心筋梗塞を起こす確率が約3倍高いことが分かっています。」
 メタボリックシンドロームの診断基準は、内臓脂肪のたまり具合をウエストサイズで判断するもので、男性85cm、女性90cm以上を「要注意」としています。これに加え、
@最高血圧が130以上または最低血圧が85以上
A空腹時血糖値が110以上
B中性脂肪が150以上かHDLコレステロールが40未満
 @からBの三項目のうち、二項目以上がこれに当てはまる場合をメタボリックシンドロームとされています。
 平野勉先生は、メタボリックシンドロームの診断基準項目と小型LDLとの関係を
●インスリン抵抗性(インスリンが分泌されていても効きが悪い)が基礎にあって、血圧が高くなっている人では、主に小型LDLを持つ人が多い。
●インスリン抵抗性があって、血糖値が高い場合は、LDLが小さくなることが分かっている。
●中性脂肪値が高いとLDLのサイズが小さくなっていることが分かっている。
と解説しています。
参考資料
平野勉:血管老化の真犯人!超悪玉コレステロール:「きょうの健康」2005.6,20-39頁
国立循環器病センター ホームページ:http://www.ncvc.go.jp/res/yakuri/yakurij4.html
■ カリウムの食事摂取基準:目安量と高血圧予防を目的とした目標量 (2005年 05月 05日 01:58)
 毎週水曜日に放映されている“ためしてガッテン”を見ておられる方は多いと思います。
2005年4月13日に「★大誤解! ミネラル不足の新事実」というテーマで、4月から新しくなった「日本人の食事摂取基準」の中のカリウムの食事摂取基準を取り上げています。
 放映の中では、
 「足りている?足りてない?カリウムの謎」として、「これまでの基準では、カリウムは1日当たり2000ミリグラム必要であるとされてきました(所要量)。日本人の平均摂取量は1日当たり2389ミリグラムで、実は十分満たしてきたのです。一方、新基準では、目指すべき摂取量は1日当たり3500ミリグラムになりました(生活習慣病予防の観点からみた望ましい摂取量)。」と紹介されています。放映では、さらに続けて「高血圧予防に!無駄を承知でカリウムたっぷり」として、「以前の摂取基準で、カリウムが1日当たり2000ミリグラムで十分といわれたのは、ナトリウム(摂取)が多すぎない場合の数値です。ところが人間が体質として「塩がおいしいい」と感じる限り、減塩はとても難しいといえます。そこで4月からの新基準では、ナトリウムと一緒に排泄されることも前提に、「1日当たり3500ミリグラム摂取することが望ましい」と述べられています。
 これを「日本人の食事摂取基準 2005年版」で調べてみました。以下の通りです。
・・・・・・目安量(mg/日)・・・・・・・・・・・・・・高血圧予防を目的とした目標量(mg/日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生活習慣病予防の観点からみた望ましい摂取量・・目標
年齢・・・・・・男性・女性・・・・・・・・・・・・・ 男性・女性・・・・・・・・・・・ 男性・女性
18-29歳・・2,000/1,600・・・・・・・・・・・・ 3,500/3,500・・・・・・・・・・ 2,800/2,700
30-49歳・・2,000/1,600・・・・・・・・・・・・ 3,500/3,500・・・・・・・・・・ 2,900/2,800
50-69歳・・2,000/1,600・・・・・・・・・・・・ 3,500/3,500・・・・・・・・・・ 3,100/3,100
≧70歳・・・2,000/1,600・・・・・・・・・・・・ 3,500/3,500・・・・・・・・・・ 3,000/2,900
(注)生活習慣病予防の観点からみた望ましい摂取量:米国高血圧合同委員会第六次報告が高血圧予防のために、3,500mg/日を摂ることが望ましいとしている値。高血圧の第一次予防を積極的に進める観点からは、この値が支持される。

 平成17年度から平成21年度の5年間使用する「日本人の食事摂取基準(005年版)」は、平成16年10月25日に「日本人の栄養所要量−食事摂取基準−策定検討会」(座長)田中平三 独立行政法人国立健康・栄養研究所理事長)においてとりまとめられた。
参考資料
nhkホームページ: http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2005q2/20050413.html
日本人の食事摂取基準(2005年版):医歯薬出版株式会社 11頁
■ Drugs@FDA (2004年 03月 05日 08:45)
アメリカ食品医薬品局(FDA)が、消費者や医療従事者向けの総合医薬品データベース「Drugs @ FDA」を開始したようです。米国内でFDAの承認を受けたすべての処方薬、一部の一般用医薬品(OTC)と製造中止になった薬が盛り込まれているようです。

http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cder/drugsatfda/
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