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■ 海外事情 治験結果の透明性確保が加速 (2004年 11月 14日 23:44) 小板橋律子氏は、日経バイオビジネスの「ワールド ニュース ウオッチ」において治験の情報公開に関する海外事情を報告している。そのなかで、治験や臨床試験に関する研究成果の雑誌掲載について次のように紹介している。 「主要な海外医学雑誌が、治験や臨床試験に関する研究成果を掲載する際に、一般的にアクセスできるデータベースに研究成果が登録されていることを、条件として新たに求め始めた。 これは、International Committee of Medical Journal Editors (ICMJE) が、9月にとりきめたもの。ICMJEに加わっている主要医学雑誌がこの方針に従うとしている。 治験において、有効性や安全性を示したポジティブデータは医薬品のマーケティングに活用される。一方で、医薬品のリスクや効果に対する否定的な結果(ネガティブデータ)については、全てが論文に掲載されるという保障はないという問題がICMJEの新方針の背後にある。」とし、 日本でも治験の情報公開体制整備は急務といえるだろうと述べている。 日経バイオビジネス 2004年11月号8頁より
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■ 1日300kcalのエネルギーを消費するための歩数 (2004年 10月 12日 23:57) 薬局・薬剤師のための「健康日本21テキスト」(日薬雑誌54(10-Suppl.)108頁)に、 1日300kcalのエネルギーを消費するために ちょっと早歩き!! 習慣にしませんか。 300kcalを消費するための歩数=6÷((体重kg)×(歩幅cm))×10,000,000 と紹介されています。 本文18頁には、その解説が次のように記載されています。 【歩行数と消費エネルギーとの関係】 1日1万歩によるエネルギー消費は、体重60kg 、歩幅70cm (男性の平均歩幅)、分速70mの場合には、約300kcalとなる。300kcalを消費するための歩数は、以下の式から推測することができる。 300kcalを消費するための歩数=6÷((体重kg)×(歩幅cm))×10,000,000 体重60kg 、歩幅70cm での試算で、14,286歩=6÷((60kg)×(70cm))×10,000,000 となりました。何故1万歩にならない? この方程式の引用論文(調剤と情報6(2)299,2000-2)に遡ってみますと、 A.体重kg B.1km歩くときに消費するkcal(A÷2) C.歩幅cm(男性70cm 、女性65cm) D.300kcal を消費するために必要な歩行km(300÷B) E.300kcal を消費すために必要な歩数(D×100,000÷C) となっています。この計算式では、やはり14,286歩となります。 ところが、解説の所に、1km走ると、体重と同じ値のkcalを消費し、歩行に消費するエネルギーは走行時の半分といわれている、とありました。 答(1日1万歩)は「早歩き(70m/分)」、「ちょっと早歩き!!」にありました。
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■ 小児用抗菌薬の服薬に関する情報提供について (2004年 09月 14日 15:32) 有重美幸氏は全国の保険薬局の薬剤師を対象にインターネット上で調査を実施し、小児用抗菌薬の服薬に関する情報提供の現状を次のように報告(薬局55(8)2452,2004)している。 「子供の年齢別に、保護者に対し服薬に関する情報提供の内容を変えている」と回答した薬剤師59名に対して、年齢別の服薬に関する情報提供の内容を聞き集計した。 ●「0歳の小児に対する抗菌薬の服薬指導の内容をすべてお答えください」の質問に対する回答(N=58) 「ほほの両側につける」77.6%、「ジュースに溶かす」19.0%、「アイスクリームに混ぜる」15.5%、「ヨーグルトに混ぜる」13.8%、その他12.1% ●「1-3歳の小児に対する抗菌薬の服薬指導の内容をすべてお答えください」の質問に対する回答(N=58) 「アイスクリームに混ぜる」50.0%、「ヨーグルトに混ぜる」39.7%、「薬用ゼリーに混ぜる」39.7%、「ジュースに溶かす」34.5%、「ほほの両側につける」32.8%、「プリンに混ぜる」24.1%、その他20.7% ●「4歳以上の小児に対する抗菌薬の服薬指導の内容をすべてお答えください」の質問に対する回答(N=59) 「アイスクリームに混ぜる」42.4%、「薬用ゼリーに混ぜる」42.4%、「ジュースに溶かす」30.5%、「ヨーグルトに混ぜる」27.1%、「特に何も指導していない」25.4%、その他16.9%
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■ 口腔アレルギー症候群と食物依存性運動誘発性アナフィラキシ− (2004年 09月 09日 13:13) 最近、これまでに見られなかった二つの新タイプのアレルギーとして「口腔アレルギー症候群」や「食物依存性運動誘発性アナフィラキシ−」がでてきている、と報道(北国新聞 平成16年8月30日)されている。前者の原因物質として、キウイフルーツやメロンなどの果物や野菜、低年齢の子供のケースが多い。後者は発症はまれな疾患で、原因物質としては小麦や魚介類など。中学生以上に多いとされている。
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■ 西ナイル熱のワクチン開発 長崎大が臨床試験へ (2004年 09月 04日 23:48) 1999年8月に米国ニューヨーク市に発生した西ナイル熱は、その後数年の間に西海岸にまで広がりを見せ、日本への侵入が懸念されている。 西ナイル熱の予防ワクチンを長崎大熱帯医学研究所の森田公一教授と国内のワクチンメーカーのグループが開発、秋にも人を対象にした臨床試験に入る見通しであることが分かった、と報道(北国新聞 平成16年8月28日)されている。
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■ 子供向け投薬基準量 厚生労働省、100成分検討へ (2004年 09月 04日 23:36) 旧厚生省研究班の調査(00年)によると、5病院で18歳未満の患者に使われている約2300種類の医薬品のうち、4割は添付文書に「子供への適用の安全性は確立していない」と書かれ、3割は子供への使用について全く記載がなかった。 厚生労働省は、専門家らによる検討会を設置し、来年度から5年間で100成分について子供への投与量などの基準をつくる、と報道(朝日新聞 平成16年8月23日)されている。
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■ 「新特定保健用食品制度に関する規準等策定のための行政的研究」がスタート (2004年 09月 04日 23:25) 厚生労働省は「新特定保健用食品制度に関する規準等策定のための行政的研究」の研究班をスタートさせ、 (1)表示内容の充実 1.「条件付き特定保健用食品(仮称)」の導入 2.規格基準型特定保健用食品の創設 3.疾患リスクの低減表示の容認 4.特定保健用食品の審査基準の見直し (2)表示の適正化 (3)安全性の確保 (4)普及啓発等 等の検討作業を行い年内に施行を目指す、と報道(ドラッグトピックス平成16年8月30日ほか)されてる。
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■ 「医薬品」から「医薬部外品」への移行が認められた15製品群 (2004年 08月 24日 13:30) 「医薬品」から「医薬部外品」への移行が認められた15製品群371品目が、7月末から一般小売店でも取り扱えるようになった。だが、「目玉」の風邪薬が含まれておらずコンビニの動きは鈍いと報道されている。 今回、医薬品から医薬部外品に移行した15製品群371品目の内訳は、次の通り。 ■健胃薬:10品目、■整腸薬:33品目、■消化薬:3品目、 ■健胃消化薬:16品目、■下剤:7品目、 ■ビタミン含有保健薬:148品目、■カルシウム主薬製剤:16品目、■生薬主薬製剤:7品目、 ■鼻づまり改善薬:10品目、■殺菌消毒薬:66品目、■しもやけ・あかぎれ用薬:17品目、■うがい薬:8品目 ■コンタクトレンズ装着液:2品目、■いびき防止薬:2品目、■のどあれ薬:26品目、 一般用医薬品によるものと考えられる有害事象については、厚労省が1998年から2002年度までの約950件を公表している。その薬効群別症例の内訳は、風邪薬:341件(36%)、解熱鎮痛薬150件(16%)、滋養強壮保健薬68件(7%)、鎮痛・鎮痒・収れん・消炎薬61件、漢方製剤50件(5%)、鼻炎用内服薬39件(4%)、眼科用薬37件(4%)、胃腸薬33件(4%)、その他171件(18%)と報告されている。
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■ 世界アンチ・ドーピング規定 2004年禁止リストに関する国際基準について (2004年 08月 14日 14:06) ■競技会検査における禁止物質の種類 S1 興奮剤、S2 麻薬性鎮痛剤、S3 カンナビノイド類(ハシシュ、マリファナなど)、S4 蛋白同化剤、S5 ペプチドホルモン、S6 β2作動薬、S7 抗エストロゲン作用薬、S8 隠蔽剤、S9 糖質コルチコイド類 ■競技会検査における禁止方法 M1 酸素運搬の促進(血液ドーピングなど)、M2 薬理学的・化学的・物理的操作、M3 遺伝子ドーピング、 ■競技外検査における禁止物質と禁止方法 禁止物質:S4、S5、S6、S7、S8 禁止方法:M1、M2、M3 ■特定競技において禁止される物質 P1:アルコール、P2:β遮断薬、P3:利尿薬 ■指定物質 指定物質の使用目的が競技能力の強化でないことを競技者が立証できれば、規定に基づいて制裁措置が軽減される場合がある。S1、S3、S6、P3、S8、S9、P2、P1 ■2004年監視プログラム 禁止リストに掲載されていない物質のうち、誤用されやすく、競技における薬物乱用パターンを把握するためのモニター制度により、2004年監視プログラムにいられているもの 興奮剤:(競技会検査のみ)カフェイン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピプラドール、プソイドエフェドリン、シネフリン 麻薬性鎮痛薬:(競技会検査のみ)モルヒネ/コデイン比 詳細については、http://www.anti-doping.or.jp/code/index.html
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■ 病気予防に役立つプロバイオティクスについて (2004年 08月 13日 16:16) プロバイオティクスとは“宿主に保健効果を示す生きた微生物を含む食品”と定義されている。 我が国では1990年より開始された「特定保健用食品制度」の創設により、有用なプロバイオティクスの供給が可能となり、健康増進に役立っている。 プロバイオティクスの健康表示は、良好なヒト臨床試験の成績に基づいて示されているが、今後、ヒト試験が求められる健康表示についてはプロバイオティクスを用いた試験が必要であり、医学的・栄養学的に有用であると結論づけられるヒト試験法が提示され、それに基づいて試験が実施されることが極めて重要である、と報告されている。 すでに明らかにされているプロバイオティクスの機能および期待される機能 科学的に証明されている健康表示 (1)ロタウイルス下痢症の改善, (2)抗生物質誘導下痢症の改善, (3)ロタウイルス下痢症感染リスクの低減, (4)乳糖不耐症軽減, (5)乳児食餌性アレルギー症の軽減 ヒト試験が求められている試験研究 (1)アトピーの予防作用, (2)大腸ガン低減作用, (3)過敏性大腸炎および症状、クローン病・潰瘍性大腸炎の軽減, (4)Clostridium difficile下痢症の低減および栄養管理, (5)食餌性コレステロールの低減, (6)乳児および子供の呼吸器感染症の低減, (7)口腔内感染症の低減 辨野義己:日薬誌56(8)1009,2004より
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